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楽しい絵本 [読書]

ラスコーの洞窟.jpg 「ラスコーの洞窟 ――ぼくらの秘密の宝もの」、エミリー・アーノルド・マッカリー 絵と文/青山 南 訳、小峰書店、2014 (Original:2010)
 ISBN:978-4-338-28203-1

 本書は先史時代洞窟に描かれた壁画のうち、色彩がほとんど褪せずに残っていることで注目されたフランス西岸ボルドーから東約150kmのところにあるラスコーの洞窟発見の物語を作者による絵も含め、児童用に出版されたものである。

 発見の契機は第二次大戦直前、4人の少年の森の中に見つけた小さな穴の探検からだった。有名になってから時間が経って彼らが書き残したものやインタビュー記事にはいくらかの食い違いがあるそうだが、それらをもとにして本書を作ったと後書きにある。

 この地域にはそれまでもいくヶ所も洞窟壁画のあることが知られていたが、ほとんどが色あせていたということだ。彼らは中学校で先史時代の話を聞き、近くの洞窟で壁画も見せられたという。

 戦争が終わり、公開されたが、多くの観光客で痛みが目立つようになり、閉鎖され、研究者のみが入れるという。そこで1983年近くに洞窟の一部を忠実に再現したラスコーⅡ(牡牛の広間と軸の間:モンティニャック村域)が観光に供されている。

 その後、当地は交通の便が良くないため、移動式のラスコー3も作成され(2015年)、さらに当地に2016年12月忠実なレプリカ洞窟「ラスコー4」がオープンしたと報じられている(21の図版あり)。 http://www.afpbb.com/articles/-/3110959

 50km程北西・北東にある鉄道駅ブリーヴ(Brives)またはペリグー(Perigueux)からなら、それぞれバスが一日1-2本運行されている。と http://jp.france.fr/ja/discover/30174

 2010年フランスを旅した井上氏による当地(ラスコーⅡ)の記録には購入した書籍からの図版も含め詳しい。http://inoues.net/france/lascaux.html

 スペインアルタミラの洞窟については世界史で出てきたように思うが、ラスコーの洞窟についてはどうだっか残念ながら覚えがない。

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